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インバウンド集客において 、Googleマップは今や欠かせないツールといっても過言ではありません。訪日時の移動に使用するだけではなく、観光スポットや飲食店を探す場面でも重要な接点になっています。このGoogleマップ上で自分の店を見つけてもらいやすくするのが、「MEO(地図エンジン最適化)」と呼ばれる取り組みです。
本記事では、Googleマップがインバウンド集客に重要な理由やGoogleビジネスプロフィールで取り組みたい7つのMEO対策を解説。
多言語対応の考え方や口コミの集め方、投稿機能の使い方、成功事例も紹介しますので、自社のインバウンド対策にお役立てください。
※本記事で記載している情報は2026年7月時点のものです。
理由1. 多くの国・地域に普及しており、使い慣れている人が多い
理由2. 旅マエ・旅ナカ・旅アトと、幅広い場面で活用されている
理由3. 無料で始められ、認知から来店まで導線をつなげやすい
対策1. Googleビジネスプロフィールのオーナー確認と基本情報を整える
対策2. Googleビジネスプロフィールの情報を多言語で補う
対策3. 外国人旅行者が利用イメージを持てる写真・動画を掲載する
対策4. 決済・免税・食事制限など来店判断に必要な情報を登録する
対策5. メニュー・サービス・予約先への導線を整える
対策6. 多言語で口コミを集め、内容に合わせて返信する
対策7. 投稿機能で季節情報・最新情報を多言語で発信する
Googleビジネスプロフィールの反応を段階別に確認する
訪日外国人旅行者の予約・来店を確認できる仕組みも整える
事例1.【Number Kuma】Googleビジネスプロフィールの情報発信を強化
事例2.【東京都渋谷区】Googleマップと通訳機能を活用した多言語観光案内

最初に、Googleマップがインバウンド集客に欠かせない3つの理由を説明します。
そもそも、なぜインバウンド需要を取り込む必要があるのか気になる方は、下記の記事もあわせてご覧ください。【関連記事】インバウンド需要とは?今後の展望や課題、取り込むための4つの対策を解説
Googleマップは多くの国や地域で普及しており、毎月20億人以上が利用する世界的な地図サービスです。
普段から自国で利用している人も多く、訪日の際も、同じ操作で周辺の店舗や観光施設を検索し、写真や口コミ、経路などを確認できます。日本人が良く使う国内のグルメサイトを、訪日外国人観光客が必ずしも知っていて、かつ利用するとは限りません。その点、自国でも使い慣れたGoogleマップなら、そのまま日本でも活用しやすいといえるでしょう。
例えば旅行前に、Googleマップで「Tokyo ramen(東京 ラーメン)」などと検索し、候補の店舗をいくつかピックアップしておきます。履歴を残しておき、来日後はGoogleマップの経路案内を活用して実際の店舗へ向かう、そんな使い方が一般的です。普段から使い慣れたGoogleマップに情報を集約できるのが、大きな強みの一つです。
インバウンドのメリット・デメリットを確認しておきたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事】インバウンドのメリット・デメリット総まとめ! 3つの課題と対策、成功事例を解説

Googleマップが使われるのは、店探しの一場面だけではありません。訪日外国人旅行客の行動は、大きく「旅マエ(来日前の計画段階)」「旅ナカ(日本滞在中)」「旅アト(帰国後)」の3段階に分けられます。旅マエにはGoogleマップ検索で情報を集め、旅ナカでは経路案内を使って移動し、旅アトは口コミを投稿するなど、多くの接点があります。
特に旅アトに投稿される口コミは、他の旅行客の誘引や判断材料にもつながる貴重な情報です。こういった情報の循環が生まれるのも、Googleマップの魅力です。
認知から店舗への来店までの導線を設計しやすいのも、Googleマップならではの価値といえるでしょう。
一般的に、訪日外国人観光客は「店舗を知る(認知)→写真や口コミで比べる(比較)→予約する→実際に来店する」という流れをたどります。
Googleマップであれば、この一連の流れを、店舗の情報整備や予約リンク、経路案内でつなげることも可能です。それぞれの検討フェーズに合った適切なサービスを配置できるため、訪日外国人旅行客の取りこぼしの軽減が期待できます。
Googleマップに店の情報を載せる「Googleビジネスプロフィール」の登録や基本的な管理が「無料」というのも、うれしいポイントです。
下記の記事では、インバウンドの経済効果について詳しく説明しています。あわせてご覧ください。
【関連記事】インバウンドによる経済効果とは?最新の消費動向や成功事例も解説

では、実際にGoogleマップを活用してインバウンド集客を促進するには、どのような方法で取り組めばいいのでしょうか。
ここでは、Googleマップ上で自分の店を見つけてもらいやすくする「MEO(地図エンジン最適化)」に向けた7つの対策を紹介します。
最初に、自店のGoogleビジネスプロフィールがすでに作成されているか確認しましょう。
作成されている場合は、オーナー権限を取得します。作成されていない場合は、新規で登録が必要です。
Googleの案内に沿ってオーナー確認を完了すると、店舗情報の編集や写真投稿、口コミへの返信などができるようになります。
▼最初に整えておきたい項目
●店舗・施設名
●メインカテゴリと追加カテゴリ
●住所と地図上のピン
●通常の営業時間
●祝日・繁忙期などの特別営業時間
●電話番号
●Webサイト
●予約・注文ページ
●店舗説明
●写真・動画
店舗名には、検索順位を上げる目的で「人気ラーメン 英語対応」などのキーワードを追加してはいけません。
実際の看板や、公式サイトなどで使用している名称に合わせる必要があります。Googleビジネスプロフィールの作成には、ほかにもいくつかのルールがあります。公式が定めているガイドラインを守り、安全な運用を図りましょう。
Googleマップは、端末やアプリの言語設定に応じて、地名などの表示言語を変えられます。しかし、店舗側が入力した固有名詞や説明文、メニュー、投稿などが、常に意図したとおりに翻訳されるとは限りません。次の手順で、多言語対応を進めましょう。
1.日本語の基本情報を正確に記載・登録する
住所、営業時間など、言語にかかわらず共通する情報を正確に登録します
2.メニューやサービス名に外国語の説明を加える
●提供している商品・サービスを具体的に説明します
●飲食店では、メニュー名、説明、価格を登録できます
●サービス業では、提供サービスごとに説明や価格を追加できる場合があります
●長い文章や比喩、業界用語は避けましょう
3.多言語ページへリンクする
●詳細な説明や予約条件は、英語・中国語・韓国語などで作成した自社Webサイトへ案内するのがおすすめです
●プロフィールから対象言語のページへ移動できるよう、リンクを設定するのが効果的です
4.別の言語設定で表示を確認する
●登録後は端末やブラウザの言語を変更し、外国人旅行者からどのように見えるか確認しましょう
●自動翻訳に不自然な箇所がある場合は、説明文やリンク先での補足が必要です
言葉が伝わらなくても、写真や動画があればイメージを簡単に共有できます。Googleマップには店舗の外観や商品、サービスの写真・動画なども記載できるため、積極的に掲載しましょう。特に外観写真は、来店時に店舗を見つけるヒントになります。
「外国人受け」を狙って派手な写真だけを掲載するのではなく、旅行者が来店後の流れを想像できる写真をそろえるのがポイントです。
▼おすすめの写真・動画の例
●道路から見た店舗の看板と外観
●建物の入口や入居しているフロアの様子
●最寄り駅から店舗までの目印
●人気商品(料理)などの価格や量がイメージできるもの
●店内の座席やカウンターの様子
●受付から注文、体験(飲食)の流れがわかるもの
●利用できる決済方法
●バリアフリー設備やエレベーターの様子
●10〜30秒程度の店内・体験動画
掲載する写真や動画は、大幅な加工や過度なフィルターをかけず、ピントが合っていて明るいものを選びましょう。実際の様子とイメージにズレがないことが大切です。
写真や動画の上手な使い方を含め、インバウンド向けSNS集客の成功事例を知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
【関連記事】インバウンド向けSNS集客は「使い分け」がカギ!8事例に学ぶ成功のポイント
Googleビジネスプロフィールでは、業種や地域に応じて決済方法やWi-Fi、バリアフリー設備などの属性を設定できます。
ただし、利用できる属性は国・地域・業種によって異なるため、注意が必要です。訪日外国人観光客に向けて、次の情報を優先して整えましょう。
▼優先して整えたい項目と情報
1,決済:クレジットカード、交通系IC、QRコード決済、現金のみ など
2,免税:免税対応の有無、対象商品、必要な持ち物 など
3,食事:ベジタリアン、ヴィーガン、ハラール、アレルギー情報 など
4,店舗利用:予約の要否、待ち時間、ラストオーダー など
5,設備:Wi-Fi、トイレ、エレベーター、車いす対応 など
6,ルール:喫煙、年齢制限、持ち込み、キャンセル条件 など
7,対応言語:英語対応の可否、翻訳ツールの有無 など
該当する属性が表示されない場合は、説明文やメニュー、写真、Webサイトなどで補足が必要です。特に「ハラール対応」「アレルギー対応」などは、確実な対応と配慮が必要です。
また、インバウンドは国や地域別で好まれる決済サービスの傾向が異なります。効果的な導入について紹介している下記の記事もご覧ください。
【関連記事】インバウンド決済対応ガイド|国別支払い方法のトレンドと導入のポイント
飲食店や体験施設、サービス業では、提供しているメニューやサービス・商品名、説明、価格などもGoogleビジネスプロフィールに登録できる場合があります。旅行者が検索したサービスと一致すると、該当サービスがプロフィール上で強調されるケースもあります。
▼メニューやサービスに合わせて登録したい情報の例
●商品・体験の名称、内容
●料金
●所要時間
●予約の要否
●対応言語
●食事制限や利用条件
●予約・購入ページへのリンク
ここで気をつけたいのが、予約ページへ移動した途端に日本語だけになるケースです。遷移先で得られる情報が途切れた場合、多くの方の離脱につながります。Googleマップだけではなく、リンク先の予約フォームやキャンセル条件まで、多言語で整えておきましょう。
下記の記事では、小売店や飲食店など、業種別の具体策や成功のポイントを紹介しています。あわせてご覧ください。
【関連記事】インバウンド対策は何から始める?小売店や飲食店など業種別具体策や成功のポイントを解説
口コミは、店舗選びの判断材料になるだけではなく、Googleが評価する「知名度」に関わる要素の一つでもあります。
母国語や英語の口コミが並んでいると、日本語の理解が難しい方にとっての安心感につながります。
Googleビジネスプロフィールでは、口コミ投稿用のリンクや二次元コードを作成できます。レシートやサンクスメール、店内の案内などに掲載し、投稿ページへの導線をわかりやすく提示しましょう。
英語の場合、下記のような短い案内が有効です。
Thank you for visiting us.
If you have a moment, we would appreciate your honest feedback on Google Maps.
大切なのは高評価ではなく、率直な感想の依頼です。
Googleは下記のような行為を禁止しているため、依頼の仕方にも注意しましょう。
▼禁止行為
●口コミと引き換えに割引や商品を提供する
●高評価を付けそうな客だけに依頼する
●低評価の投稿を思いとどまらせる
●店内で投稿を強く迫る
●特定の文言を口コミに書くよう求める など
口コミが投稿されたら、できる範囲で相手の言語に合わせて返信します。すべてを定型文にせず、利用した商品や評価してもらったポイントに触れるのがおすすめです。返信は投稿者本人だけでなく、これから店を選ぶ可能性がある他の閲覧者も見ています。丁寧な対応そのものが、店のアピールにつながります。
インバウンドの集客事例は、下記の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
【関連記事】インバウンド集客完全ガイド|すぐ始めたい6つの方法と成功事例
Googleビジネスプロフィールの投稿機能では、「最新情報」「特典」「イベント」などの発信もできます。文章のほか、写真、動画、予約・詳細確認などのボタンも追加可能です。積極的に活用しましょう。訪日外国人旅行客向けには、下記のような情報がおすすめです。
●桜や紅葉などの時期
●季節限定メニュー
●祭り・イベント
●臨時営業・臨時休業
●予約の空き状況
●新しい決済方法
●免税キャンペーン
●英語メニューの追加
●外国人向け体験プラン
●店舗までの道順 など
投稿は、短い日本語と英語を併記するか、ターゲット言語ごとに分けて作成すると効果的です。情報を詰め込みすぎず、「誰に何を伝えて、次に何をしてほしいか」が明確に伝わるよう設計しましょう。
古い情報は時間が経過するとアーカイブで見られなくなることもあるため、定期的な確認や更新が必要です。

Googleマップの情報を整えたあとは、施策を実施したままにせず、旅行者の反応を確認して改善していきましょう。
オーナー確認済みのGoogleビジネスプロフィールでは、プロフィールの閲覧数や検索語句、経路検索、通話、Webサイトのクリックなどを確認できます。
ただし、予約やメニューなど、一部の指標は業種や利用している機能によって表示されない場合があるため、注意が必要です。
▼主な指標と確認できること

プロフィールの閲覧数が増えても、経路検索やWebサイトのクリックが伸びていなければ、改善の余地があります。
写真や動画、料金、営業時間、店舗までの行き方などを見直しましょう。Webサイトへの移動・閲覧は多いのに予約が増えない場合は、リンク先の多言語対応や予約フォームの使いやすさなどの見直しが必要です。
Googleビジネスプロフィールのデータだけでは、閲覧者が訪日外国人観光客なのか、実際に来店したのか判断することができません。
判断の精度を高めるために、予約や店頭で得られるデータも組み合わせて検証しましょう。
▼確認するデータの例
●予約フォームで居住国や利用している言語
●店頭アンケートで店舗を知ったきっかけ
●外国語メニューの利用数
●予約・来店・売上データとGoogle上の反応の比較
●Webサイトへの流入元(Google Analyticsなど)
検証の際は、単に「検索順位が上がったか」「閲覧数が増えたか」だけの評価は、避けたほうが無難です。プロフィールの閲覧数だけでなく、経路検索やWebサイトへの移動、予約など、来店に近い行動まで段階的に確認するのがポイントです。

Googleを活用してインバウンドの呼び込みを強化している事例を2つ紹介します。自社に応用できるヒントとしてお役立てください。
インバウンド対策の成功事例は、下記の記事でも紹介しています。
【関連記事】インバウンド対策の成功事例5選|飲食店や自治体などでの成功法則とは?
大阪・難波にある夜パフェ専門店「Number Kuma」は、インバウンド需要の取り込みに向けて、Googleビジネスプロフィールの情報発信を強化しました。主な取り組みは、下記のとおりです。
●訪日外国人観光客向けに店名を英語や韓国語、中国語で設定
●店内に口コミ投稿ページへ移動できるQRコードを設置
●投稿された口コミへ継続して返信
外国語での検索を前提とした情報整備で、成果を上げた事例です。
参考:ぐるなびPRO
渋谷区と渋谷区観光協会は、観光客の回遊性向上と域内消費の増加をねらい、Googleの協力を受けて「デジタル観光戦略」を進めました。
街なかの二次元コードを読み取ると、おすすめスポットやルートがGoogleマップに表示される仕組みを導入しています。
さらに、観光案内所にはGoogleアシスタントの通訳機能を備えた「Google Nest Hub」を設置し、30言語で案内できる体制を整えました。取り組みのポイントは次のとおりです。
●渋谷駅周辺だけでなく、区内の他エリアへの回遊を促進する仕組みを整えた
●通訳機能を活用し、限られた人員でも多言語で案内できる体制を構築した
●喫煙所マップも提供し、観光案内とマナー啓発を組み合わせた
デジタル技術を活用し、限られた人員でも多言語で案内できる体制を整えた事例です。
参考:東京観光財団「令和2年度ベストプラクティス」

インバウンドの集客にあたり、Googleマップは訪日外国人観光客が旅のあらゆる場面で使う、非常に重要なツールです。
この記事では、Googleマップがインバウンドの集客に効果的な理由や、具体的な7つの対策、成功事例などを紹介しました。
実践に向けて、まずは自社の情報がGoogleビジネスプロフィールに掲載されているか、確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。
なければ新規で登録し、営業時間や住所、カテゴリ、写真・動画、決済方法などの基本情報を正確に整えましょう。そのうえで、多言語のメニューや説明、口コミへの返信、投稿による最新情報の発信を進めると、世界の多くの人に届きやすくなります。訪日外国人旅行客にとっても、来店前の不安を軽減できる良い情報となるでしょう。
もし本格的にインバウンド集客を始めたいなら、専門サービスを利用するのがおすすめです。株式会社スコープが提供する「INBOUND CROSS(インバウンドクロス)」では、企業や店舗が抱える課題を丁寧にヒアリングし、旅マエから旅ナカ・旅アトまで全体を通して一貫した最適なプロモーションをご提案・サポートします。インバウンド集客にお悩みなら、まずはお気軽にご相談ください。
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※本記事で記載している情報は2026年7月時点のものです。
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