
IPとは?エンタメからビジネスまで、いまさら聞けない基礎とビジネス活用の5ステップを解説
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人気キャラクターやアニメ・漫画などのIPを販促やブランディングに活用する「IPマーケティング」。IPが持つ魅力や認知度、既存ファンとのつながりなどを活かすことで、新たな顧客との接点づくりや商品の差別化など、さまざまなマーケティング施策へ展開できます。
本記事では、IPマーケティングの意味や活用できるIPの種類、代表的な手法、メリットなどをわかりやすく解説。さらに、実際に取り組む際の進め方や注意点も紹介します。IPマーケティングの全体像をつかみ、自社の販促・マーケティング施策にIPを取り入れるヒントとしてお役立てください。
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IPマーケティングで活用できるIPの種類
「自社IP」「他社IP」の特徴と選び方
キャラクターマーケティングとの違い
IPマーケティングが注目される背景
メリット1. 商品やサービスを知ってもらうきっかけを増やせる
メリット2. これまで接点のなかった顧客層へアプローチできる
メリット3. 商品やサービスを購入する後押しになる
メリット4. IPの持つイメージをブランドコミュニケーションに活かせる
1. 広告・プロモーション
2. コラボ商品・限定パッケージ
3. ノベルティ・キャンペーン
4. 店舗・イベント・ポップアップ
5. SNS・動画・デジタルコンテンツ
ステップ1. 目的とターゲットを明確にする
ステップ2. 活用するIPを選定する
ステップ3. IPを活かした施策を設計・実施する
ステップ4. 効果を測定して改善する

IPマーケティングとは、IP(知的財産)が持つ価値や魅力を、商品の販売促進や認知拡大、ブランディングなどのマーケティング活動に活用する考え方です。IPには発明や著作物などの創作物だけではなく、商標や商号、商品、サービス、技術、デザイン、音楽、映画など、幅広い知的財産が含まれます。
IPマーケティングを活用した施策には、例えば、下記のような方法が挙げられます。
・アニメ作品とコラボした限定商品を発売する
・キャラクターやタレント、アーティストを広告に起用する
・ブランド同士で共同企画を行う
そもそものIPについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご確認ください。
【関連記事】IPとは?エンタメからビジネスまで、いまさら聞けない基礎とビジネス活用の5ステップを解説
IPマーケティングで活用されるIPの種類は、主に次のように整理できます。
キャラクター・作品系
アニメ、漫画、ゲーム、映画、キャラクターなど
人物系
タレント、アーティスト、アスリートなど
音楽・映像系
楽曲、映像作品など
ブランド・地域系
ブランド名・ロゴ、ご当地キャラクター、地域ブランドなど
こうしたIPコンテンツをビジネスに活用する手法については、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
【関連記事】IPビジネスとは?ビジネスモデルや活用メリット、成功事例を紹介
IPの「何を使うか」と「誰が保有しているか」は別の分類です。
IPマーケティングで活用するIPは、保有主体によって「自社IP」と「他社IP」に分けられます。
自社IPは、自社で独自に開発・保有しているIPです。
他社IPと比べて活用の自由度を確保しやすい一方、認知されるまでにコストと時間がかかる場合があります。
他社IPは、自社以外の第三者が開発・保有しているIPです。
既存の認知やファンとの接点を活かせる可能性がある一方、ライセンス料の支払いに加え、使用条件や監修への対応が必要です。
どちらを選べばいいか迷ったときは、目的や期間、予算などから判断しましょう。
▼自社IPに向いているケース
・中長期でブランドを育てたい
・狙う層に合わせて一から作りたい
・開発・運用に投資し続けられる時間と予算がある
▼他社IPに向いているケース
・既存の認知やファンとの接点を活かしたい
・すでにファンがいる層に届けたい
・ライセンス料などの利用コストを予算に組み込める
他社IPを活用する仕組みや手順などは、下記の記事でも解説しています。気になる方は、ぜひご覧ください。
【関連記事】
ライセンスビジネスとは?仕組みやメリット、人気キャラの成功例を解説
版権とは?著作権との違いやビジネス利用の手順をわかりやすく解説
IPマーケティングとキャラクターマーケティングの大きな違いは、活用する対象の範囲です。
IPマーケティングはIPを活用した全体的な戦略、キャラクターマーケティングはその中の一つの要素で、具体的な戦術といえるでしょう。
・IPマーケティングの対象:キャラクター、作品、音楽、ブランドなど全般
・キャラクターマーケティングの対象:キャラクター
詳細は、下記の記事をご覧ください。
【関連記事】キャラクターマーケティングとは?3つの効果と手法別メリット・デメリット、成功のポイントを解説

IPマーケティングに関心が集まるのは、キャラクターやIPコンテンツを取り巻く市場そのものが伸びているからです。
矢野経済研究所の発表によると、2025年度の国内のキャラクタービジネスの市場規模は、前年度比103.2%の約2兆8,767億円。
当初の約2兆8,492億円という予測を上回り、市場は拡大を続けています。
直近でも、株式会社クーリアが「ハローキティ」などの他社IPを活用した「ボンボンドロップシール」を展開し、社会現象と呼べるほどの盛り上がりを見せました。同社の自社IP「しずくちゃん」も人気コンテンツの一つです。
好きなものを応援し、集め、SNSで発信するといったファンの行動が、企業のIP活用の後押しになっています。【関連記事】IPコンテンツとは?基礎知識からビジネス活用のコツや流れまでを徹底解説

企業がIPマーケティングに取り組むのには、明確な理由があります。主な4つのメリットを見てみましょう。
IPを活用することで、単体では他社との差別化が難しい商品やサービスも注目してもらいやすくなります。特に、認知度のある作品やキャラクターなら、ファンがいち早く情報をキャッチし、SNSなどで拡散してくれることも期待できます。
IPのファンによるSNS上の反応や情報共有を通じて、接点が広がる可能性があるのも特徴です。
他社IPを活用すると、自社の顧客層とは異なる層へアプローチできる可能性が高まります。例えば、若年層との接点を増やしたい場合、その層から支持されるIPを選ぶことで、従来とは異なる顧客層に商品を知ってもらう機会をつくれます。
新規顧客の開拓を課題とする企業は少なくありません。IPは、その突破口としての活用も期待できます。
ファンにとって「好きなIPとのコラボ」は、それだけで価値があります。似た商品が並んでいても、推しが描かれていれば選ぶ理由になり得ます。
特に限定パッケージや購入特典、期間限定商品などは、効果を感じやすい施策です。「このデザインだから欲しい」「この期間しか手に入らない」といった付加価値が、購入や来店のきっかけになります。
作品やキャラクターには、継続的な発信によって形成された世界観やイメージがあります。自社が伝えたい価値と相性の良いIPを選べば、ブランドメッセージを商品や広告、体験へ反映しやすくなるのもメリットです。
例えば、やさしい雰囲気のキャラクターを活用すれば、商品にもあたたかい印象が加わります。ただ売るだけでなく、「どう見られたいか」まで設計できるのも魅力の一つです。
キャラクターを活用したビジネスのコツやトレンドについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
【関連記事】キャラクタービジネスとは?トレンドや成功例から学ぶ活用のポイント

IPマーケティングでは、目的に応じて複数の手法を使い分けたり、組み合わせたりできます。5つの代表的手法と活用事例を紹介します。
Web広告、テレビCM、交通広告、店頭広告などにIPを起用する方法です。
認知拡大や興味喚起を目的とした施策に活用できます。単にビジュアルを掲載するのではなく、商品とIPを組み合わせる意味を企画に落とし込むと効果的です。

IPをモチーフにした商品や限定パッケージを販売する方法です。通常商品に限定性や収集性などの付加価値を加えられます。
作品の設定やモチーフ、色などを商品設計へ取り入れると、IPと商品の関連性を持たせやすくなります。

対象商品の購入者へ限定グッズを配布したり、抽選やスタンプ企画を行ったりする方法です。購入や来店など、具体的な行動を促したい場合に活用できます。
企画時には景品だけでなく、対象商品や購入条件、実施期間、配布数量なども含めて設計しましょう。

出典:株式会社ファミリーマート
店舗装飾、コラボカフェ、展示、ポップアップストアなど、IPの世界観をリアルな体験へ広げる方法です。
来店、撮影、購入、SNS投稿など複数の行動につなげやすい一方、制作物や運営項目も増えます。権利元の監修を含め、早めの準備が欠かせません。
活用事例:「ONE PIECE」×「ROUND1」

権利元は「IPホルダー」とも呼ばれます。IPホルダーとのコラボ成功のポイントは、下記の記事でご確認ください。
【関連記事】IPホルダーとは?コンテンツホルダーとの違いやコラボ成功のための2つのポイント
SNS投稿や動画、Webコンテンツ、アプリ連動企画などにIPを活用する方法です。店頭や商品購入時だけでなく、デジタル上にも接点を広げられます。
Webサイトへの流入、キャンペーン参加、来店、購入など、次に起こしてほしい行動まで見据えて設計するのがおすすめです。
活用事例:ポケットモンスター×初音ミク

出典:ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 公式【ポケミク】
より多くの成功事例を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
【関連記事】キャラクターマーケティング成功例に学ぶ!効果を出す5つのステップとは?

「IPありき」の施策では、なかなか成果につながりません。基本的なIPマーケティングの進め方を、4つのステップで注意点とともに紹介します。
最初に「認知拡大」「販売促進」「来店促進」「ブランド形成」など、IPを活用する目的を定めましょう。そのうえで「誰に、どのような行動を起こしてほしいのか」を具体化し、目的に合ったKPIを設定します。
▼注意するポイント
・知名度の高さだけを理由にIPを選ばない
・狙うターゲットとIPのファン層が合っているか確認する
目的とターゲットをもとに活用したいIPの候補を挙げます。ファン層、ブランドとの相性、過去の活用状況、費用、実施できる媒体・期間などを比較しましょう。
▼注意するポイント
・他社IPの場合は、著作権・商標権などの権利や契約条件も確認する
・人物を起用する場合には、氏名・肖像等の商業利用に関する権利・契約の確認も必要
・使用できる素材や媒体、地域、期間、二次利用、監修方法などもこの段階で確認しておく
【関連記事】
版権キャラクターとは?著作権侵害リスクや安全に活用する5ステップを解説
著作権フリーキャラクター活用ガイド|商用利用の活用例や注意点など押さえておきたい知識を解説!
IPを選んだあとは、広告や商品、キャンペーン、イベント、SNSなどから目的に合う施策を設計します。ただIPを使うのではなく、IPの世界観と商品・ブランドの魅力が両立する企画をめざしましょう。
▼注意するポイント
・企画や制作、確認、修正の期間を見込み、余裕のあるスケジュールを組む
実施後は、ステップ1で定めたKPIをもとに成果を確認します。認知が目的ならリーチやサイト流入、販売促進なら販売数や購入率、来店促進なら来店者数など、目的に応じた指標を確認しましょう。
結果を次のIP選定や施策設計へ反映し、自社に合うIP活用のノウハウを蓄積していくことが大切です。
▼注意するポイント
・「話題になったから成功」「人気IPだから売れた」などと決めつけない
・IPとターゲットの相性、商品、クリエイティブ、媒体、キャンペーン条件などを分けて検証する

IPマーケティングを成果につなげるには、目的とターゲットを起点に相性の良いIPを選び、商品・ブランド双方の魅力が伝わる施策の設計が重要です。他社IPを活用する場合は、権利条件や監修、スケジュールまで含めて計画しましょう。
「自社に合うIPがわからない」「権利元との調整も含めて企画したい」という場合は、IP活用に詳しい専門会社へ相談するのも一つの方法です。
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※本記事で記載している情報は2026年8月時点のものです。
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