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変わってきた!「男の料理」 ~コロナ禍における在宅男性の料理行動・意識を調べたら…~

2022.04.01
データマーケティングセンター 岩瀬 厚一郎、今井 洋

私たちが所属するデータマーケティングセンター(DMC)は生活者心理・購買行動などあらゆるデータを収集・解析し、クライアントにおけるコミュニケーション戦略を立案している部門です。

当社ウェブサイトをご覧になられた皆様へオリジナルの調査結果とそれに基づくわれわれなりの「気づき」をお届けし、日々のマーケティング活動に活かして頂ければと思っています。

 

コロナ禍をきっかけにスタートした在宅勤務生活も、2020年4月の緊急事態宣言発令から約2年。

在宅時間が増えたことで、男性の家事や育児に携わる時間にも大きな変化をもたらしました。そんな中、日々の暮らしで欠かすことができないものといえば食事。経験の差や好き嫌いを問わず、今後も男性が家庭で料理に携わる機会も増えてくるでしょう。

そこで今回、在宅勤務をしている20~69歳までの既婚男性(配偶者およびお子様と同居)のうち、月1回以上自宅で料理をしている方を対象に、「コロナ禍における在宅勤務者の夕食作り関する傾向」について調査を実施しました。

◆コロナ禍で在宅時間が増え、夕食作りの頻度が増加する中、コロナ禍をきっかけに“初めて夕食作りにチャレンジ”した多くの20代

【新型コロナウイルス感染症拡大の頃と比べた自宅での夕食づくりの頻度(n=526)】

  • >全体の78.1%は、コロナ禍前から夕食作りをしており、そのうち約6割がコロナ禍で作る頻度が増加
  • >20代のうち、40.4%はコロナ禍をきっかけに夕食を作るようになった
  • >年代が上がるにつれ、コロナ前からの夕食作りをしている割合が大きいのも特徴

◆家族に任せていた夕食作りが当番になった20代、自分が食べたいものは自分で作る中高年世代

【夕食を作るきっかけ(N=526)】

  • >「家族から依頼されたとき」に作るが全年代で40%以上のスコアでトップ
  • >20代~40代の子育て世代では「家族で当番が決まっている」割合が20%を超え、中でも20代では29.2%と高いスコアが目立つ
  • >「自分で食べたいと思った料理を作るとき」は全体で2番目に高い項目。特に50・60代では40%前後と高いスコア

◆週末だけじゃない、男の夕食作り。コロナ禍をきっかけに作り始めた人は平日こそ家族のために頑張る

【夕食を作る日 (n=526)】

  • >全体では、週末のスコアが高いほか、平日では「金曜日」➡「水曜日」の順で作る割合が高い
  • >年代が上がるにつれ週末作る割合が上昇
  • >20代を中心とした、コロナ禍での在宅勤務をきっかけに夕食を作り始めた層では、むしろ平日のほうが作る傾向にある

◆男の夕食作りで関心が高い要素は「栄養バランス」や「短時間調理」

【夕食を作る際に意識していること (n=526)】

  • >「洗い物の少なさ」も重要なポイントになっていることが窺える

◆レシピサイト&アプリを活用。食品メーカーのウェブサイトも活用し料理の腕を磨く

【夕食を作る際に参考にしている情報 (n=526)】

  • >いずれの年代においてもレシピサイトやアプリの活用は高い
  • >コロナ禍での在宅勤務をきっかけに夕食作りを始めた層では、「チラシの情報」や「店頭のレシピ動画」も活用している割合が高いのが特徴
  • >一方、コロナ禍での在宅勤務で作る頻度が増えた層では、「レシピ本」「動画サイト」「テレビの料理番組」などの活用も目立つ

★今回の気づき・ラーニング

積極的に「夕食づくり」へ動き出した在宅男性は、新たなお客様として今後さらに大きな期待がもてそうです。

その中でも、20代を中心としたコロナ禍(在宅勤務)をきっかけに夕食作りを始めた人は、家族と家事を分担して食事作りへの協力・協調が感じられ、料理に関する情報も多方面から入手している姿もうかがえ、ポテンシャルが高そうです。

一方、50歳以上の男性は、自分が作りたい料理を達成したいというモチベーション・意志が高いため、少し高単価でも高品質な食提案などで、家族にふるまうようなアプローチ、コミュニケーションが有効ではないでしょうか。

いずれも夕食を作る曜日等にも特徴があるので、食関するビジネスに取り組むときは、男性を一括りにするのではなく、有望なターゲットにあわせ最適なタイミングで通年企画を組むようなことも良いかもしれません。

この調査が皆さまの企画のヒントに少しでもお役立ちできたら幸いです。

 

<調査概要>

■調査方法:ウェブ調査

■調査エリア:全国

■調査対象者:20歳~69歳男性会社員 ※既婚・配偶者およびお子様と同居

*調査実施時点で、在宅勤務を行っている

*自宅で月1回以上夕食を作っている

■サンプル数:合計526サンプル

■調査期間:2021年9月

当社データマーケティングセンターではオリジナル調査の設計はもちろん、アンケート結果や定性・定量データを元に課題の可視化やソリューションの提案に取り組んでいます。

具体的な課題をお持ちの方、課題がみえていない方でも皆様の状況に合わせたベストなソリューションをご提案します。

ご気軽にお問い合わせください。

※調査結果については、クロス集計表をご用意しております。ご希望の際は、弊社お問い合わせよりお願い致します。

※本情報の引用・転載時には、必ず当社クレジットを明記いただけますようお願い致します。

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