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インバウンドのメリット・デメリット総まとめ! 3つの課題と対策、成功事例を解説

2026.03.24

本記事では、インバウンドの基礎知識を整理したうえで、経済効果や雇用といったメリットと、混雑やマナー問題などのデメリットをまとめて解説します。
さらに、課題を解決するための具体的な対策や、成功事例についてもまとめました。

 

インバウンドのメリットとデメリットを正しく理解して、今後の地域やビジネスにおけるインバウンド対策に活かしていきましょう。
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[目次]
1,インバウンドとは?押さえておきたい用語と注目される理由

インバウンドの基本知識|押さえておきたい関連用語をチェック
なぜ今、日本経済でインバウンド市場が注目を集めているのか

 

2,インバウンドがもたらす3つの大きなメリット

メリット1.  インバウンド消費による経済効果の拡大
メリット2.  地域文化の再発見による日本全体の活性化
メリット3.  新たな雇用の創出

 

3,無視できないインバウンドのデメリットと対策

デメリット1.  オーバーツーリズム(観光公害)による混雑やマナー問題
デメリット2.  インバウンド需要増加による人手不足
デメリット3.  外部要因(世界情勢や為替)による変動リスク

 

4,【事例紹介】インバウンドの課題を解決した取り組み・成功ポイント

【自治体】北海道美瑛町|オーバーツーリズムへの対策
【民間】三重県伊勢市・有限会社ゑびや|データ・AI活用による効率化

 

5,インバウンドのメリット・デメリットを把握して、成功のポイントを押さえた戦略を練ろう

 


 

1,インバウンドとは?押さえておきたい用語と注目される理由

インバウンドとは、日本を訪れる外国人旅行者を指す言葉です。
まずは、インバウンド関連の用語などの基本知識から、近年日本でインバウンドが注目を集める理由まで、わかりやすく解説します。

 

 

インバウンドの基本知識|押さえておきたい関連用語をチェック

もともとは英語で「内向きの」という意味の単語「inbound(インバウンド)」ですが、観光分野において「外国人が日本へ旅行にやってくること(訪日外国人旅行者)」という意味で使われています
なお、反対の意味をもつ単語「outbound(アウトバウンド)」は、日本人が海外へ行くことを指します。

 

観光分野の話題では、下記のような用語を目にすることも多いでしょう。まずは簡単にその意味をご紹介します。

<インバウンド消費> 訪日外国人旅行者が、宿泊や食事、買い物などのためにお金を使うこと
インバウンド需要> 訪日外国人旅行者が、食事や観光、特別な体験などを求めるニーズのこと
インバウンド対策> 外国人旅行者の日本での滞在や消費を、快適かつ円滑にするために、政府や企業が行うさまざまな施策や取り組みのこと
インバウンド集客> 日本にやって来る外国人旅行者を、店舗やサービスに呼び込む取り組みのこと

 

まずはこれらの用語の違いを理解して、インバウンドを取り込む施策を計画していきましょう。
【関連記事】インバウンド対策の成功事例5選|飲食店や自治体などでの成功法則とは?

 

なぜ今、日本経済でインバウンド市場が注目を集めているのか

近年、日本でインバウンド市場が注目を集めている理由は、インバウンドが日本経済を支える「成長の柱」になりつつあるためです。

新型コロナウイルスの影響から回復した2023年頃から、日本のインバウンド市場は右肩上がりで成長を続けています。
2025年の訪日外国人旅行者数は、速報値で過去最高の4,200万人を突破し、旅行消費額も9兆4,559億円と、いずれも過去最高を記録しました※1※2。

出典:日本政府観光局(JNTO)|訪日外客数(2025年12月推計値)

 

インバウンド市場の成長には、下記のような背景があります。

歴史的な円安
日本独自コンテンツの認知拡大
政府による地方誘客の促進や観光インフラの整備

 

将来的に国内の人口減が見込まれており、物を買ったりサービスを利用したりする人が減少していく中で、海外からの旅行者は日本経済の成長のカギを握る存在といえます。

 

実際に、政府は「観光立国推進基本計画」で、2030年までに訪日外国人旅行者数6,000万人、消費額15兆円という目標を掲げています※3。
2026年以降も、インバウンドは日本の成長戦略の一端を担っていくでしょう。

※1 参考:日本政府観光局(JNTO)|訪日外客数(2025年12月推計値)
※2 参考:観光庁|インバウンド消費動向調査2025年暦年(速報)及び10-12月期(1次速報)の結果について
※3 参考:観光庁|観光立国推進基本計画(第4次)について

 

 

 

2,インバウンドがもたらす3つの大きなメリット

それでは、インバウンドがもたらす主なメリットを「経済」「地域」「雇用」という3つの視点から詳しく見ていきましょう。

  1. 【経済】インバウンド消費による経済効果の拡大
  2. 【地域】地域文化の再発見による日本全体の活性化
  3. 【雇用】新たな雇用の創出

 

メリット1. インバウンド消費による経済効果の拡大

外国人旅行者が日本でお金を使うことで、直接支払いをした事業者の売上が増加するのはもちろん、関連事業への発注も増えるため次々と経済効果が波及していきます

外国人旅行者が日本国内で消費する費目の内訳は、下図のとおりです。
2025年の速報データでは、「宿泊費」が全体の約36.6%を占めてトップになり、次いで「買物代」「飲食費」と続いています。

出典:観光庁|インバウンド消費動向調査2025年暦年(速報)及び10-12月期(1次速報)の結果について

 

<各費目の具体例>

・宿泊費:ホテルや旅館の利用
・飲食費:レストランやカフェでの食事
・交通費:新幹線、タクシー、レンタカーの利用
・娯楽・サービス費:体験ツアーやテーマパークの入場料
・買物代:お土産など物品の購入費用

近年は歴史的円安をきっかけに来日する旅行者も多いことが推測されますが、主要なインバウンド産業では、サービスの品質を維持し「値段が上がってもまた来たい」と思わせるファンづくりが今後ますます重要になってくるでしょう

【関連記事】インバウンドによる経済効果とは?最新の消費動向や成功事例も解説

 

 

メリット2.  地域文化の再発見による日本全体の活性化

インバウンドが増えると有名観光地の売上が拡大するのはもちろん、人口減少により国内の消費者が減っている地域でも、旅行者の消費活動による活性化が期待できます

 

コロナ前の2019年と比較して訪日リピーター割合が上昇しており、2023年は訪日外国人旅行者の7割弱が2回目以上の訪日でした※4。
訪日回数が増えるほど、三大都市圏以外に訪問する旅行者が増える傾向があるため、今後はより一層、古民家への宿泊や伝統工芸体験など、日本でしか味わえない特別な体験(コト消費)を地方で求める旅行者が増えていくでしょう

 

<日本独自の体験の例>

古民家:日本の伝統的な住まいでの宿泊や飲食体験
・伝統工芸:地域の漆器や織物などの工芸品の販売・制作の体験
・自然景観:雪景色や田園風景の撮影

 

私たちが当たり前だと思っていた景色や文化が、旅行者の目には価値あるものとして映ります。
日本人にとっても、旅行者の反応を通じて地域の魅力を再発見することで、自国の文化への誇りや、文化を守り伝えていきたい気持ちが育まれるきっかけになるでしょう。

※4 参考:観光庁|訪日外国人旅行者(観光・レジャー目的)の訪日回数と消費動向の関係について

 

 

メリット3.  新たな雇用の創出

インバウンドの増加により旅行者向けのサービスが必要になれば、それを支える人手が必要になり、結果として働く場所が増加します

 

観光関連産業は、雇用を支える重要な分野です。インバウンドが増加することで、都市部だけでなく地方でも下記のような仕事へのニーズが生まれます。

観光ガイド:英語や中国語で地域の歴史を伝える仕事
・体験型サービス:着付け体験やそば打ち体験など、観光プログラムの運営
・ITサービス:多言語予約サイトや翻訳ツールの開発

 

雇用が増えることにより、地方の若者が地元を離れずに働けるチャンスも増えます。ビジネスの幅が広がることで、地域全体が活気あふれる場所へと変化していくのです。

 

 

 

3,無視できないインバウンドのデメリットと対策

インバウンドには多くのメリットがある一方で、急激な変化に対応しきれず困りごとも起きています。ここでは、現在課題となっている下記のデメリットについて、具体的な対策とセットで解説していきます。

 

デメリット1.  オーバーツーリズム(観光公害)による混雑やマナー問題

旅行者が特定の場所に集中しすぎることで、観光エリアの生活環境が悪化する「オーバーツーリズム(観光公害)」が問題視されています

 

具体的な課題と対策は下記のとおりです。

<混雑>
人気観光地である京都市や鎌倉市などでは、旅行者の増加によりバスや電車、道路の混雑が課題になっています。

・旅行者専用バスの運行
・1日乗車券の廃止やピーク時の運賃値上げ
・混雑駅への警備員の配置・増員

 

<騒音>
世界遺産である岐阜県・白川郷では、冬のライトアップイベントに旅行者が殺到し、地域住民の静かな生活環境が悪化してしまったことが話題になりました。また、全国的な民泊の増加により、深夜の騒音などに周辺住民が悩まされるケースも多くみられます。

・イベントを「完全予約制」にするなど、訪問人数を適切にコントロールする仕組みの導入
・夜間のパトロール強化
・「夜間はお静かに」といったルールの多言語掲示
・一定以上の音量を感知すると民泊管理者に通知が飛ぶ騒音センサーの設置
・住宅街での民泊ルールの徹底

 

<マナー問題>
SNSでの「映え」を優先するあまりに、危険な場所での撮影や、入ってはいけない場所への立ち入りがさまざまな観光地で問題になっています。
また、京都・嵯峨嵐山にある竹林の小径では、竹への落書き問題も話題になりました。

・多言語看板の設置
・警備員の配置・増員
・入域前のマナー啓発動画の配信

 

<環境破壊>
観光地での食べ歩きにともなうゴミの放置も、深刻な環境問題の一つです。ゴミが街の景観を損なうだけでなく、周辺の生態系への悪影響も指摘されています。

 

実際に、世界遺産である広島県の宮島では、増え続ける旅行者にともない、ゴミの収集や公衆トイレの清掃といった管理コストが急増したことが問題視されました。

・自然保護やゴミ掃除の費用に充てるための入域料(協力金)の徴収
・デジタルマップなどでのトイレ・ごみ箱・喫煙場所の位置表示
・多言語でのマナー啓発看板の設置
・ゴミ拾いイベントなどのマナー啓発活動の実施

無理にすべての旅行者を受け入れるのではなく、人数を制限したり、ルールを徹底したりすることで、旅行者も住民も快適に過ごせる環境を作ることが大切です。

 

 

 

デメリット2.  インバウンド需要増加による人手不足

インバウンド増加にともない、主要都市以外の地方への観光ニーズも増加しています。
しかし、人口減少が進むエリアなどでは、旅行者が増えても対応するスタッフが足りないことがあります

 

外国語でコミュニケーションが取れる人材がいないケースもあり、ITを活用した多言語対応も必要です。

<対策例>

・翻訳アプリやセルフ決済機の積極導入
・観光DXによる業務効率化
・外国人材の活用と労働環境の整備

今後はITを活用して人材不足を補うなど、観光地としての質の担保が急務です。

 

 

デメリット3.  外部要因(世界情勢や為替)による変動リスク

インバウンドは非常に魅力的なビジネスですが、自分たちではコントロールが難しい外部要因に左右されやすいという弱点があります

 

例えば、感染症の流行や国際情勢、為替変動の影響などにより、突然旅行者の数が激減することも考えられます。特定の国の旅行者だけに頼らないビジネスモデルを築いておくことで、長い目で見てリスクを軽減できるでしょう。

<対策例>

・特定の国からの客だけに頼らず、欧米や東南アジアなど幅広い国から集客する
・インバウンドだけでなく、日本人旅行者向けのサービスも手厚くする
・観光だけでなく、ワーケーション(仕事+休暇)など新しい滞在スタイルを提案する

過去のパンデミックのように、突然旅行者がゼロになる事態は今後も起こり得ます。そんなときでも地域経済が崩れないよう、複数の収入源を持っておくことが重要です。

 

 

 

4,【事例紹介】インバウンドの課題を解決した取り組み・成功ポイント

インバウンド対策は、メリット・デメリット両方を把握したうえで取り組むことが大切です。ここでは、インバウンド対策における課題を解決した自治体や企業の成功事例と成功のポイントを見ていきましょう。

 

【自治体】北海道美瑛町|オーバーツーリズムへの対策

出典:美瑛町観光ポータルサイト

 

「丘のまち」として知られる北海道の美瑛町で、特定の観光スポットへの集中による交通渋滞や、農地への無断立ち入りといった課題を解決するため、ハード面とソフト面を組み合わせて住民生活と観光の共生を実現した事例です。

 

<主な課題>

・人気スポットに車両が集中し、駐車場に入れない車が生活道路を塞いでいた
・大型観光バスの路上駐車や、旅行者による私有地(農地)への無断立ち入り、道路中央での撮影が、近隣農家の作業や住民の通行を妨害していた
・来訪者数に対してトイレの数が極端に少なく、ピーク時には100人規模の行列が発生し、駐車場の回転率を低下させていた

 

<主な対策>

・受入容量の拡大  大型バスの駐車スペースを増設し、トイレも大幅に増設することで混雑を解消

・交通ルールと誘導の徹底  警察と連携して路上駐車を禁止にし、繁忙期には主要ポイントに警備員を配置

・デジタルマナー啓発  観光拠点にデジタルサイネージを増設し、農地侵入禁止などのマナーを多言語で周知

 

<成功のポイント>

・滞留ボトルネックの解消
 トイレ待ちの列を平均80名から10名以下に減らすことで、駐車場の回転を速め、周辺道路の渋滞軽減に大きく寄与しました

・路上駐車ゼロの達成
 駐車場改修と駐車禁止規制を同時に実施した結果、課題となっていた大型観光バスの路上駐車を6台から0台に削減できました

・データに基づく交通改善
 人流や交通の分析に基づき、車両の誘導方法を柔軟に変更したことで、周辺を走るバスの最大遅延時間を54分から19分へと大幅に短縮しました

参考:国土交通省 観光庁|「先駆モデル地域」における取組み事例集

 

 

 

【民間】三重県伊勢市・有限会社ゑびや|データ・AI活用による効率化

出典:ゑびや 公式サイト

 

三重県伊勢市の伊勢神宮近くで150年以上続く老舗「ゑびや」が、データとAIを駆使して業務を効率化した事例です。
自社の課題解決のために開発した、ITシステムを外販する新会社「EBILAB」を設立するなど、伝統的な飲食・小売業の枠を超えた成長を遂げています。

 

<主な課題>

・表計算ソフトによる手作業で売上を管理しており、データ集計に多大な手間がかかっていた
・来客数の予測が難しく、食材の廃棄ロスや非効率な人員配置が発生していた
・顧客層の変化へ即座に対応するための判断材料が不足していた

 

<主な対策>

・独自システムの開発  内部人材を育成し、多機能な店舗経営ツール「TOUCH POINT BI」を自社で開発・導入

・AIによる高度な予測   過去の売上や気象、交通量データをもとに、365日後までの来客数や5日後までのメニュー別材料数を予測

・画像・データ・アンケートの分析
 店外カメラによる画像解析で入店率の測定やWebアンケート結果の分析を実施し、SNSマーケティングや価格設定の効果を客観的に検証

 

<成功のポイント>

・圧倒的な効率化の実現  精度の高い来客予測を活用することで、食材ロスを72.8%削減し、売上高を約5倍に成長させました

・現場のモチベーションとサービス品質の向上
 入店データやアンケートの可視化により、お客様の声を調理担当者が直接確認できる仕組みを作り、サービスの質を高めました

・データに基づく即応力  蓄積したデータから顧客の変化をいち早く察知し、商品開発や販促へ反映できる体制を築いています

参考:厚生労働省|令和5年版 労働経済の分析

 

 

 

5,インバウンドのメリット・デメリットを把握して、成功のポイントを押さえた戦略を練ろう

インバウンドは、日本経済の活性化および事業成長の大きなチャンスです。メリットだけを追うのではなく、住民の生活や環境を維持する「守り」と、魅力を伝える「攻め」のバランスを保つことを意識すると良いでしょう。

 

インバウンド対策を成功させるポイントは下記のとおりです。

・インフラ整備:多言語対応やキャッシュレス決済を導入し、外国人旅行者にとっての障壁をなくす
・ターゲット戦略:誰に何を届けたいかを明確にし、SNSを活用して地域独自の体験(コト消費)の魅力を世界に発信する
・デジタル活用:AI翻訳や自動システムなどの観光DXを取り入れ、人手不足を解消しながらおもてなしの質を高める
・地域との共生:オーバーツーリズムなどの課題に向き合い、旅行者も住民も過ごしやすい環境を整える

 

 

このように、インバウンドによる経済効果を最大化するには、旅行者を受け入れる体制の整備や、ターゲットの心をつかむ情報発信が重要です。まずはできることから、インバウンド対策を始めてみましょう。

なお、インバウンド集客では「旅マエ」から「旅ナカ」にかけての一貫した戦略設計が不可欠です。

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※本記事で記載している情報は2026年2月時点のものです。
※本記事で記載している製品名・サービス名・キャラクター名および関連する知的財産権は、各権利所有者に帰属します。

 

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