
インバウンド需要とは?今後の展望や課題、取り込むための4つの対策を解説
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「キャラクタービジネス」という言葉を聞くと、有名企業が展開するアニメやマンガのグッズ販売を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、近年のSNSの普及やデジタル技術の進化により、あらゆる企業や個人にそのチャンスが広がっています。
本記事では、キャラクタービジネスの仕組みや最新のトレンド、有名企業の成功事例をわかりやすく解説します。メリットだけでなく、権利関係などの注意点まで今知っておきたい情報をまとめました。
キャラクターをどう育てて、どうビジネスに活かせば良いのか理解して、「愛されるブランド」への第一歩を踏み出しましょう。
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「キャラクタービジネス」とは、キャラクターの魅力を活用して収益を生みだすビジネス全般を指します。ビジネスにおいて、キャラクターは「IP(Intellectual Property=知的財産)」という、法律で守られた価値ある財産として扱われており、「IPコンテンツ」とも呼ばれます。
具体的には、下記のような知的財産権がキャラクターを守っています。
著作権:作者が描いた絵やストーリー、世界観を守る権利
商標権:キャラクターの名前やロゴを、ビジネス上のブランドとして守る権利
キャラクターを法律で守ることで、他人に勝手に真似されることなく、独占的にそのキャラクターを使ってビジネスができます。キャラクターという資産をどう運用し、守りながらどのように育てていくか一緒に考えていきましょう。
キャラクターを使ってどうやって収益を生みだすのか、その方法は大きく3つのモデル「ライセンス」「商品化」「自社販促」に分類できます。
<ライセンス>
他社にキャラクターを使う権利を貸し、ロイヤリティをもらう収益モデル。在庫を抱えるリスクがなく、広範囲に展開できる。
<商品化>
自社キャラクターのグッズを、自社で企画・製造して販売する収益モデル。売上のすべてが利益になり、品質管理もしやすい。
<自社販促>
自社のサービスや店舗の「顔」としてマーケティングに活用する収益モデル。キャラクターがもつ魅力を利用して、自社のイメージアップや商品を印象づける効果を狙う。
【関連記事】キャラクターマーケティングとは?3つの効果と手法別メリット・デメリット、成功のポイントを解説
例えば、アニメ会社が玩具メーカーに許可を出してフィギュアを作ってもらうのは「ライセンス」にあたります。目的に応じてこれらの仕組みを使い分けることが、キャラクター活用の第一歩です。
IP(知的財産)を活用したビジネスモデルについては、こちらの記事でも解説しています。
【関連記事】IPビジネスとは?ビジネスモデルや活用メリット、成功事例を紹介
キャラクタービジネスのうち、主にライセンスビジネスでは、下記のとおり複数の企業がプロジェクトに関わります。
<IPホルダー(版権元)>
出版社・アニメ制作会社・ゲーム会社など、IP(知的財産)としてキャラクターに関する権利を保有する企業。
<ライセンシー(メーカー)>
版権元にロイヤリティを払って、キャラクター関連の商品を制作する企業です。玩具メーカーや食品メーカー、アパレルメーカーなどが含まれます。
<エージェント(ライセンス代理店)>
版権元とメーカーの間を取り持つ仲介役です。複雑な契約の手続きや、偽物が出回らないようにするチェックなど、キャラクタービジネスまわりのサポートをします。
まずは基本的な用語を理解し、それぞれの関係性を整理しておくと良いでしょう。

昨今、キャラクタービジネスはかつてないほどの盛り上がりを見せています。まずは、最新の市場データやトレンドを押さえ、今後のビジネス展開の方向性を探っていきましょう。
日本のコンテンツ産業の国内市場規模は、2023年で13.3兆円(前年比1.0%増)(※1)でした。なかでもキャラクタービジネスについては、3兆円規模に迫る成長を予測する調査もあります。年々着実に成長を遂げており、今後も新たな市場が広がる注目の分野といえるでしょう。
この成長を支える大きな要因が、Z世代を中心に全世代へ波及している「推し活」文化の定着です。かつては子供向けのイメージが強かったキャラクターコンテンツですが、近年は、大人であっても、好きなキャラクターを応援することが生活の一部となっている人もいます。
また、近年増加しているのは、企業が人気の他社IPをライセンスやコラボで取り込み、自社商品のブランド価値向上や新規顧客獲得に活用するケースです。自社IPを保有していなくても、人気IPの力を借りて、国内外問わず市場拡大を狙うことができます。
※1 経済産業省|第Ⅱ部 第3章 我が国の対外貿易投資構造の変容
キャラクタービジネスでは従来のグッズ販売だけでなく、デジタルデータそのものや体験に価値を見出す新しい仕組みも次々と生まれています。
<コト消費>
単にグッズを買う(モノ消費)だけでなく、キャラクターの世界観に浸れるイベントや、地方での“聖地巡礼”など、体験(コト消費)にお金を使うファンも増えています。
コト消費は、体験した様子をSNSにアップして他のファンとシェアするケースも多いため、企業側には「映え」や「限定感」を意識した設計が求められます。キャラクターと飲食店が一緒に運営する“コラボカフェ”など、異業種コラボレーションも盛んです。
<NFT・メタバース>
ブロックチェーン技術(NFT)とは、ネット上の画像やアイテムに明確な所有権や希少性の証明がつく仕組み。デジタルデータも、コレクターズアイテムとして所有や転売ができます。
また、仮想空間であるメタバースにおけるキャラクタービジネスも注目を集めています。デジタル空間を利用したプロモーションへのキャラクター活用ニーズや、メタバース上で保有する限定アイテムなどへの需要も拡大。メタバース市場は、2028年度に1兆8,700億円まで拡大すると予測※2されており、今後も盛り上がりを見せるでしょう。
<バーチャルキャラクター・VTuber>
メーカーやコンビニなどが、自社専用のバーチャル店員やVTuberを起用する事例も増えています。AI技術の進化により、24時間休まずファンと交流できる「AIキャラクター」の導入も始まっています。ファンとリアルタイムで会話(チャット)ができる「双方向性」が、熱量を生む秘訣です。
これらの異業種コラボやデジタル技術(メタバース・ARなど)の活用で、今後さらなるビジネスチャンスが期待されます。
※2 総務省|令和7年版 情報通信白書|メタバース

ビジネスの現場でキャラクターを活用する主なメリットを、下記3つの観点で解説します。
キャラクターはブランドに独特の人格や親しみやすさを与えてくれるため、競合他社との明らかな違いを作ることができます。
ロゴだけよりも、キャラクターがいるほうが記憶に残りやすい点も利点です。機能や価格の勝負だけではなく、「このキャラクターが好きだから」という理由でも商品を選んでもらえるようになります。
自社のオリジナルキャラクターであれば、一度作ってしまえば長期間使い続けることができます。企業の顔としてキャラクターを育てて認知度が上がれば、広告費を抑えつつ、自力で情報を世の中に広めていけるようになるでしょう。
他社キャラクターを活用する場合も、キャラクターが抱えるファンが自発的にSNSで投稿してくれる可能性があります。
自社キャラクターの認知度が上がれば、ライセンス販売やコンテンツ販売などにより多様な収益を生み出すことも可能です。人気キャラクターに成長すれば、本業に匹敵する収益の柱にもなりうるのがキャラクタービジネスの魅力といえます。

ここからは、あらかじめ知っておくべき下記3つのリスクとその対策を見ていきましょう。
キャラクタービジネスは「情報の権利」を利用したビジネスであるため、法律の知識は欠かせません。万が一、自社のキャラクターが他社のデザインに似ていたり、先に名前が使われていたりすると、多額の賠償金を請求されるリスクもあります。
自社キャラクターを作るのであれば、下記のような項目を確認しましょう。
類似調査:似たようなキャラクターがすでに存在しないか確認する
著作権:デザイナーに依頼する場合、著作権が自社に移転するか確認する
商標登録:名前やロゴを特許庁に申請し、自分たちのものだと証明する
開発時の手続きは、弁理士などのプロに相談しながら慎重に進めるようにすると安心です。
自社キャラクターの開発・認知拡大には、手間とコストがかかります。ファンを増やすには、キャラクターが消費者の目に触れる機会を何度も作り、信頼を築くための長い時間が必要です。まずは1〜2年、SNS・広告・店舗などでコツコツと発信を続ける覚悟が求められます。
キャラクターは「企業の顔」として見られるため、その言動には細心の注意を払わなければなりません。また、不適切な相手とコラボレーションをすることも、ファンの期待を裏切る原因となるため精査が必要です。
世界観の統一:キャラクターの性格に合わない発言や行動をさせない
倫理観の保持:差別的な表現や、誰かを不快にする投稿や発言を避ける
運用体制:一人の担当者に任せきりにせず、ダブルチェックができる体制を作る
他社キャラクターを借りる場合も同様に、版権元が定めた細かなレギュレーションを遵守する必要があります。

ここからは、異なる戦略で大きな成果を上げたキャラクタービジネスの成功例を3つご紹介します。
※本記事で紹介する事例は、2026年1月時点の情報をもとに作成しています。

ナガノ氏による漫画「ちいかわ」は、SNSから始まった現代的なキャラクターIPです。
かつてキャラクタービジネスは、莫大な資本と強力なメディアネットワークを持つ大手企業や代理店だけが主役の領域でした。しかし、基本的に誰でも無料で使えるSNSが影響力を持ったことで、大手以外の企業や個人でもキャラクタービジネスを仕掛けられるようになったのです。
ちいかわは、毎日SNSでマンガを更新し、ファンの生活の一部に入り込むことで、共感と拡散を生み出しました。ファンと一緒に育つ「ボトムアップ型」といえる戦略は、IP専業ではない一般企業にとっても、市場参入への大きな希望となるでしょう。

「ハローキティ」をはじめとするサンリオのキャラクターは、もはや説明不要の世界的なブランドです。
サンリオの特徴は柔軟性といえ、高級ブランドから100円ショップまで幅広いジャンルとのコラボレーションを展開しています。トレンドを取り入れた施策も多く、YouTubeを始めたり、メタバース(仮想空間)でイベントを開いたりと、常に最先端を走っています。
人気キャラクターとなったあとも常に変化し続けることで、数十年以上にわたって世界中で愛される不動の地位を確立している事例です。

リクルートが運営する不動産・住宅情報ポータルサイトの「SUUMO(スーモ)」は、サービス名と同じ名前のキャラクターを徹底的に露出させています。
テレビCMや街中の看板で、モフモフした緑色のキャラクターを何度も目にすることで、“不動産”という少し難しいサービスが「親しみやすいもの」へと変わりました。サービス名とキャラクターを一致させ、記憶に定着させた点がポイントといえます。
キャラクターを「企業やブランドの顔」として使い切ることで、圧倒的な認知度を手に入れた成功例です。
くまモンやユニクロのコラボ施策など、キャラクターを活用した成功事例はこちらの記事でも紹介しています。
キャラクターマーケティング成功例に学ぶ!効果を出す5つのステップとは?

最後に、これまでの内容をふまえて、キャラクタービジネスを成功に導くためのポイントを3つにまとめてお伝えします。
複雑すぎるデザインや、難解すぎる設定は、初見の人の記憶に残りにくい傾向があります。「ひと目見て、名前を覚えられるか?」というシンプルさを大切にしましょう。
さらに、少しだけ「共感できる弱点や背景」や「意外な性格」を付け加えることで、キャラクターが親しみやすい存在になります。
現代のキャラクター戦略において、ファンを「消費者」ではなく「仲間」として扱うような事例も目立ちます。
ファンが描いたイラスト(ファンアート)を公式が紹介したり、SNSでコメントに返信をしたりすることで、双方向のコミュニケーションが発生し一体感や愛着が生まれます。
キャラクターを長く愛されるブランドにするためには、情報の鮮度を保つ工夫が不可欠です。ビジュアルの細かな調整や、新しいプラットフォームへの進出など、ファンの目に触れる形を時代に合わせてアップデートし続けましょう。
核となる世界観を維持しながら「今の空気感」を取り入れる柔軟さが、キャラクターの寿命を延ばす鍵となります。

キャラクターマーケティングは、企業の認知拡大やファン作りを加速させるビジネス手法です。じっくり育てて資産にする「オリジナルキャラクター制作」か、圧倒的な知名度を活用する「既存キャラクター活用」か、自社の課題やターゲットに合わせて戦略を立てましょう。
もし「オリジナルキャラクターを開発する時間がない」「自社に合う既存キャラクターの選び方がわからない」などとお悩みなら、IP活用のプロに相談するのも一手です。
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※本記事で記載している製品名・サービス名・キャラクター名および関連する知的財産権は、各権利所有者に帰属します。



