当社 スコープ社員の 漢那朝子さんが、
南米ベネズエラでの10年間(1973年~1983年)の生活を綴った『ミ・ファミリア』(諏訪書房) を出版しました!!

『ミ・ファミリア~悲しいのに笑い、泣きながら踊ったベネズエラの日々~ 』 (諏訪書房)
悲しいのに笑い、泣きながら踊ったベネズエラの日々--ベネズエラ人彫刻家の夫、その家族、激動する南米の政治と文化の違いに翻弄された日々。ベネズエラの庶民を迫力あるエピソードで描いた、楽しくてちょっぴり悲しい物語です。
発行:諏訪書房 <(株)ノラ・コミュニケーションズ>
定価:1,365円(税込)
ページ:四六版 304ページ
AmazonやNORAKOMI(諏訪書房)のサイトよりお買い求めいただけるようです。
≪著者の漢那朝子さんに一問一答≫
ベネズエラってどんな国か知ってる? 周囲の人に訪ねて出てきた言葉は、「ラテン」「メキシコ辺り」「石油」などといったワード。 日本人には馴染みの薄い国、ベネズエラに当社社員の漢那さんが10年間の生活を経験されていたとは!! スコープでは、いつも明るくエネルギッシュに取材などで全国を飛び回っている漢那さん。今回のインタビューでは、この本で伝えたい思いなどを熱く語っていただきました。
■今回、出版に至ったきっかけとは?
大きく2つ理由があります。
まず一つ、最近ラテンアメリカの反米化が強まる中で、日本のニュースでもベネズエラの話題が増えてきました。ただ日本の報道では「どうして反米のチャベス大統領が出てきたのか」ということは紹介されていません。そこで、私の体験から、チャベス大統領が治める社会主義国家ベネズエラがどういう経緯で今に至っているのかが見えるのではないかと思ったからです。当時のベネズエラは、二大政党による汚職が蔓延し、政権が交代すると、それま
←夫の実家の果樹園にて。1974年
で築き上げた全てが潰されるというように腐敗しきっていた。庶民までがその影響を受けて、私の夫も美術学校を辞めさせられて路頭に迷ったり、また学長に復職してという状態が繰り返されました。そのような体制が続く中で、今の大統領が「この体制を崩す」ということで支持を得て出てきたのです。
もう一つの理由は、日本に戻ってから30年が過ぎ、「どうしてラテンアメリカの人々はこんなに逞しいのか」ということが自分なりに整理でき、ベネズエラ人の「どんなことがあっても動じない逞しさ」は、実は今の日本に必要なのではないかと感じたからです。悲しいときに悲しい顔をするのではなく、そんなときだからこそ明るい顔してジョークのひとつでも飛ばしたら楽しくなるのではないか。本を読んでそういったことを感じてもらえたら、いちばん嬉しいですね。
■ベネズエラでのカルチャーショックは?
↓庭のアボカドの実をとる夫と息子。1979年頃
向こうに行って驚いたのは、まずはじめに覚えた単語が「踊る(bailar)」、「愛・愛情(Amor)」、「家族(familia)」だったこと。ベネズエラの社会では、踊ること・愛情・家族、この3つががすごく大事なんだなと。それがこの国を表現しているとも思います。おそらく外国の人が日本に来て最初に覚える単語に「踊る」というのは、まずないはず。「ありがとう」「おはよう」などではないでしょうか。
踊りというのは、かなり生活に密着していて、ベネズエラに到着した日からあちこち、どの家でも、大音量のサルサが流れフィエスタ(fiesta)というパーティが行なわれていました。「子供が良い成績を取ったから」とか「誕生日だ」などと何かに理由をつけてこのフィエスタは行われ、家族中でワイワイ踊っています。日本では若者は若者同士でパーティを行い、高齢者と交わることがほとんどないと思いますが、向こうは家族単位で小さい子からおじいちゃんまで一緒になって踊っています。
■ベネズエラの料理・音楽・スポーツなど文化について教えてください
南米というとサッカーのイメージが強いと思うけれど、国民的スポーツは野球。世界で有数の石油産出国で、アメリカの資本がたくさん入ってきました。そういう意味でアメリカの文化の影響を受けています。
好きな家庭料理は「カチャーパ」。メキシコのトルティーヤをもっと分厚くして焼いたホットケーキのようなもの。とうもろこしの粉からできていて、手作りチーズをのせて食べます。とうもろこしの甘みと、濃厚なチーズの味が絡んでとても美味しい。
それから国民的料理といえば「アジャーカ」。もともとは奴隷制度時代に、主人の食べ残した肉類やオリーブを集めて、つなぎにとうもろこしを挽いた粉を混ぜ、バナナの皮でくるんで湯がいた料理。バナナの皮の青臭い香りが付いて良い感じになります。地方や家庭によって中身が異なる郷土料理で、12月になるとどの家庭でも食卓に並びます。 (※残念ながら、日本では現在ベネズエラ料理店はないそうです。)
また、ベネズエラの音楽は、レベルが高い。リズムが複雑でとても高度。世界中で大ヒットして日本でもブームになった「コーヒールンバ」もオリジナルはベネズエラです。

↑分厚いホットケーキのような「カチャーパ」 ↑バナナの皮でくるんでゆがいた国民的料理「アジャーカ」
■Googleで検索すると、連動タグで "ベネズラ 美人"と出てきました。美女が多いのですか?
世界的に有名な、いわゆる美人コンテストではミス・ベネズエラはファイナリストに必ず名前が残ってますね。「ミス・ユニバース」や「ミス・ワールド」では、ベネズエラは優勝常連国です。「ミス・ユニバース」は過去2年連続で受賞していますよ。
※調べてみると、ベネズエラは2008年、2009年で「ミス・ユニバース」の栄冠に輝き、「ミス・ワールド」はインドに並んで歴代1位のタイトル獲得数。
■漢那さんにとって、ベネズエラとは?
「第2のふるさと」ですね。 元夫の親族である、賑やかで情に厚いベラ家の人々とは、今も交流が続いています。
ベネズエラの時間の過ぎるペースは、ゆっくりしていてとにかく1日が長い。日本の時間のサイクルとは全く違います。年中あたたかいし、ぎらぎら太陽が光っていて、イメージとしては、かったるい感じ。でも、そういう時間というのは私の今までの生涯でもその時だけだと思います。ゆったりまったりとした空気に包まれて際限なく長い時間を過ごせたという・・・。
←1998年、ベネズエラを再訪
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【著者プロフィール】 女子美術短期大学テキスタイル科卒業後、同大学教授アトリエで研修。デザイン会社勤務。1973年に現代彫刻家のフリオ・ベラ氏と結婚し、ベネズエラに渡る。78~79年 ベネズエラ・アラグア州立美術学校講師。83年帰国。翌年から編集プロダクションにて雑誌・PR誌の制作を始める。現在は広告制作会社(当社スコープ)にて編集・ライティングに携わる。海外取材(主にスペイン語圏)や、財界人の取材・執筆も多い。日本ベネズエラ協会理事。
【ベネズエラ基礎知識】
南アメリカ北部、カリブ海に面している。1811年、スペインから独立。1999年、低所得者層の高い支持を得てチャベス大統領が就任し現在もチャベス政権が続いている。社会主義国家。
人口:約2,800万人
面積:916,445km² 日本の2.4倍
公用語:スペイン語
宗教:カトリック89%
世界自然遺産:カナイマ国立公園
☆出版記念トークショー 7月18日(日)15:00~16:00 東京大学 駒場キャンパスにて開催☆
イベント詳細はこちら⇒ 出版記念トークショー.pdf





