2008年はいたるところで消費者の生活防衛行動が報じられました。そんな中迎えた2009年のお正月。"ハレ"の催事を迎え消費者の財布の紐は果たして緩んだのでしょうか。
「主婦の暮らし白書」第2回目は、日本の"ハレ"メニューの代表格である「おせち料理」について、20代以上の主婦281名に聞いてみました。
まずはじめに、おせち料理をどのように準備したかを聞いたところ、「全てを手作りした人」は6.8%に留まったものの、「購入したものも手作りしたものもある」という人は合わせて37.7%に上りました。一方、「すべて購入した」という人は15.7%で、そのうち「お重などのおせちセットを購入した人」は半分以下の6.4%、残り9.3%は「単品のおせち商品で全てを揃えて」いました。また、「準備をしなかった」という人が33.8%となっていますが、実家でおせちを食べた人が含まれるため、おせちの準備もせず食べてもいないという人はごく少数であったようです。
では、2009年のおせち料理に対する予算は昨年(2008年)と比べてどのように変化したのでしょうか。「昨年とほぼ同じ」という人が48.4%でトップ。「昨年より減った」という人が41.3%と僅差で続きます。「昨年より増えた」という人は全体の10.3%と少ない数字となりました。
更に、おせち料理について昨年と今年とで変化した点を自由回答で聞いてみたところ、「今まで通り」もしくは「グレードアップしたおせちを準備した」という回答は非常に少なく、予算が「昨年とほぼ同じ」という人でも、昨年と同様のおせち料理を準備したわけではなく、種類を減らしたり、量を減らしたりと様々な節約の工夫がなされたことがわかりました。2009年のおせち料理は、全体として節約ムードであったことが窺えます。
では、2009年のおせち料理準備では、具体的にどのような節約の工夫がなされたのでしょうか。多かったのは、「前は家族が好きでないものも習慣で買っていたが、今回は好きなもの、必要なものだけを選んで買った。」(埼玉県・30代)、「本当に食べるメニューだけを用意した。」(大阪府・40代)というように、慣例で全てを揃えるのではなく、おせちの種類を絞り込んだという回答。更に、「昨年のおせちはあまってしまい処分したものもあったので、今年は足らなくなってもいいと思うくらい少なく作ったり購入したりした。」(大阪府・50代)「余って無駄にしないよう、なるべく一品の量を少なめに用意しました。」(千葉県・40代)など、量を調節したという回答もあり、種類や量の調節が1つの大きなポイントであった事がわかります。
また、「素材で日持ちする物は価格の上がらないうちに準備して、冷凍できるものは冷凍する等コストを抑えました。」(奈良県・30代)、「価格の高い年末ではなく1日からスーパーに行ってお寿司や生ものを買う。」(千葉県・50代)など、購入のタイミングを価格の上がる年末からずらすという回答も多く上がっていました。
更に、「去年はセットを購入したが、今年は手作りできるものは手作りした。」(東京都・40代)「節約のため値段の高い伊達巻は手作り。」(埼玉県・30代)など、手作りでコスト削減する人も。
また、「おせち料理の品数を減らして、鍋料理を取り入れた。」(埼玉県・30代)「蒲鉾もお正月用の高価なものではなく、普通に売っているPB商品を買った。」(神奈川県・40代)など、おせち料理という特別な食卓においても、あまり形式にこだわらず柔軟な消費行動を取る主婦が今年は多かったように思われます。
少しでも無駄をなくし、節約を考える主婦に向け、例えば、種類のバリエーションに加え容量のバリエーションを増やすなど、彼女達の工夫に対応できる売り方が今後はますます求められるのではないでしょうか。
(企画開発局 A.N)





